歯の生える順番はあるの?

2023.02.07

赤ちゃんの歯の生える順番はあるの?正しい順番や歯並びへの影響を知りましょう。

日比谷線広尾駅から徒歩1分のところにある歯科医院「なごみ小児歯科クリニック広尾」です。

今日は、赤ちゃんの歯の生える順番と歯並びについてのお話です。

赤ちゃんの歯の生え方が本の記述などと違うと心配になる親御さんも多いでしょう。
順番が違ったとしても多少であれば問題ありません。
しかし、あまりにも不規則に生えてくる場合は、将来の歯並びに悪影響が及ぶ危険があるため小児科医などに相談するのが望ましいです。
歯が生える順番が違うのはどういったケースで、どのような処置を行うべきなのか。
まとめて紹介します。

 

赤ちゃんや子供の歯の生える順番が違うときの原因や処置

 

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歯は乳歯と永久歯の2回生えてきます。
順番が違ってくるのはどのようなケースが想定されるのか、原因や処置と合わせて見てみましょう。

 

■乳歯が抜けずに永久歯が生えてきた

乳歯が抜ける前に永久歯が出てくる場合があります。
とくに下の前歯(乳中切歯)の内側から永久歯(中切歯)が生えてくるのはよくある話です。

 

[処置]

乳歯がグラつくようならそのまま様子をみましょう。
乳歯を押しながら永久歯が前に出てきて、乳歯が抜け落ちるのを待ってください。
乳歯が抜けたら空いたスペースを埋めるように永久歯が前に出てきます。

ただ乳歯がグラつかなかったりずっと残っていたりする場合は、小児歯科医などに相談して抜歯してもらいましょう。

 

■歯が生えてこない

歯の生え方や生える時期には個人差がありますが、乳歯がいつまでも生えてこなかったり、乳歯が抜けたのに永久歯が生えてこなかったりするケースがあります。

 

[処置①:乳歯が生えてこないケース]

3歳ごろまでに乳歯が生えそろわないと「先天性欠如(せんてんせいけつじょ)」の可能性があります。
永久歯が足りなくなるわけではないため、永久歯に生え変わる6歳ごろまで様子をみてください。

 

[処置②:永久歯が生えてこないケース]

こちらも欠如の可能性があります。片側の乳歯が抜けてから半年以上はえてこない場合は小児歯科医などに相談して、永久歯があるか確認してもらいましょう。

 

■生え方に左右で差がある

生えても良い時期を過ぎても歯が生えてこない場合を「萌出遅延(ほうしゅつちえん)」や「埋伏歯(まいふくし)」と呼びます。
たとえば乳歯の片側が抜けてから半年以上ももう片方が抜けない場合は小児歯科などに相談してもいいでしょう。

 

【原因1:歯自体に問題が生じている】

位置や方向に異常があって歯が出てこられない場合や、異常な形をしていて出てくるのに時間がかかっている場合などが考えられます。

[処置]

牽引をするなど矯正処置が必要になるケースが多いです。
歯自体が欠損している可能性もあります。

 

【原因2:環境的な原因】

歯自体には問題なくても、周りのなにかが歯が出てくるのを邪魔している場合があります。
多いのは、歯茎が硬く肥厚しているために永久歯が出てこられないパターンです。
ほかにも過剰歯(かじょうし:通常よりも多くできてしまった歯)や歯牙腫(しがしゅ:歯ができるときの異常でできる腫瘍の一種)が邪魔をしている場合もあります。

[処置]

過剰歯や歯牙腫など、萌出を邪魔しているものを取り除く処置が必要です。
肥厚している歯茎を切除して歯が出てくるのを促したりします。

 

そのほか全身的な疾患が原因の場合もあります。

 

歯が生える順番が通常と違うパターンを3つ紹介しましたが、個人差があり、これら3つ以外の生え方をする場合もあります。
たとえば後から生えてくるはずの歯が他の歯より先に生えてくる場合などです。
大きな問題はなく経過を見ることに結果的にはなるかもしれませんが、気になる場合は定期検診のつもりで小児歯科医を受診してみてもよいでしょう。

 

乳歯や永久歯の正しい生える順番は?

 

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生え方が通常と異なると判断するためには、どのように通常なら生えてくるのかを知る必要があります。
乳歯と永久歯で生える順番や時期が異なるため、分けてまとめてみました。

 

■乳歯

生後6~8ヶ月ごろに乳歯は生え始めます。
下の前歯(乳中切歯)2本から生え始め、下のような順番・時期で乳歯は生えそろっていくのが通常です。
最後に第2乳臼歯が生えてくるのが2歳半~3歳ごろです。
もちろん個人差があるため、焦らずに子供の成長を見守りましょう。

 

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